活動紹介

第31回 大学における災害ボランティア育成の現状と展望2017

 

首都直下地震に備え、注目される学生・大学の取り組み

首都直下地震に備えて、災害救援ボランティア活動や地域の防災活動に取り組もうという大学生・大学が増えています。筆者は、在学中から積極的に大学における災害ボランティア育成や学生ボランティアの支援に取り組んできました。弊会(災害救援ボランティア推進委員会)の取り組みを中心に、大学における災害ボランティア育成の現状と展望、大学生による組織的な災害・復興支援や地域防災活動等についてご紹介します。

 

大学における災害ボランティア育成

災害救援ボランティア推進委員会は平成7年の阪神・淡路大震災を契機に設立された民間団体です。総務省消防庁が示す基準に基づく講座「災害救援ボランティア講座」を行い、災害救援、地域防災を担うリーダーを育成、大規模災害の被害を軽減することを目的として活動しています。

同会の災害ボランティア育成の仕組みは首都圏を中心に多くの大学で取り入れられており、平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震での帰宅困難者対応や、その後の学生ボランティアの復興支援活動へとつながっています。 平成28年実績では、1年間に11の大学で13回の講座が開講されています(一部大学は1年間に2回講座を実施)。これほど多く、また長く継続的に大学と連携しながら災害ボランティア育成を行っている団体は他にありません。

 

災害救援ボランティア講座の内容

「災害救援ボランティア講座(以下「講座」)」は、東京消防庁のOBによる座学講義、公益財団法人東京防災救急協会
による上級救命技能講習、立川・本所・池袋にある「防災館」での模擬体験と実技、災害ボランティア活動の経験者による実践的な演習がパッケージ化されています。平成29年8月現在で公開されている講座情報については、災害救援ボランティア推進委員会のホームページからご覧ください。

 

 

基本的なカリキュラム構成は次のとおりです。大学によっては、学生団体による活動紹介や地元社会福祉協議会の講義、大学に所属する教授による特別講義などを取り入れる場合もあります。

 

災害救援ボランティアの基本(90分) 災害救援ボランティア活動の経緯など総論的な講義
災害と防災対策の基本(90分) 自然災害や防災対策の基礎知識についての講義
出火防止と初期消火(90分) 首都直下地震等で課題となる火災対策についての講義
応急手当活動(上級救命技能講習/8時間) 心肺蘇生法、AED操法、三角巾や搬送法等の実技
災害模擬体験と実技(2時間) 立川・本所・池袋防災館での模擬体験と実技訓練
被災地での安全衛生と被災された方との接し方(90分) 安全衛生と被災された方のことを学ぶ講義・演習
災害情報の収集・伝達とコミュニケーション(90分) 被災地支援や被災時に役立つ、災害情報情報の取り扱いを学ぶグループワーク
リーダーシップとチーム・ビルディング(120分) 災害ボランティアとしてのチーム活動を学ぶ図上演習
(その他大学別プログラム) 大学・学生団体による活動紹介や、教授による特別講義など

 

このうち、筆者が指導を担当しているのは「被災地での安全衛生と被災された方との接し方」、「災害情報の収集・伝達とコミュニケーション」、「リーダーシップとチーム・ビルディング」の3科目で、いずれも実際に被災地で直接求められる知識と理解、行動に関わる部分となります。

 

Point:複数大学で科目共有する「振替受講」のシステムで受講者をフォロー

これらのカリキュラムはほぼ全ての大学で共通しており、体調不良等で一部科目を欠席してしまった場合などは、他大学で振替受講することもできます。大学生の時間は4年間と限られています。1年に1回しか機会がないのでは、3年生・4年生はどうしても受講機会が限られてしまいます。体調、学業や就職活動、アルバイトなどで時間的な制限があっても、災害ボランティアについて学びたいという意欲を受けとめるための仕組みが整っていることも大きな特徴です。

 

「セーフティリーダー」の認定と推移

講座の全科目を修了した方には、災害救援ボランティア推進委員会から「セーフティリーダー(以下「SL」)」の認定証が交付されます。都内大学で開講した場合は東京消防庁から「上級救命技能認定証」も交付されます。大学が主催する講座の場合は、認定証に大学名も記載されます。SLの認定者数推移にも他にはない特徴がありますので、具体的なデータに基づいてご紹介します。

 

Point:「災害救援ボランティアや防災を学びたい」学生の増加

筆者が担当している東京都内を中心とする大学での「災害救援ボランティア講座」ですが、年々開講数が増えています。平成16年度は年間10回だった講座の開講数が、平成26年度には19回とほぼ倍の開講数になりました。

講座修了生については、平成24年度、平成25年度はいずれも500名を越える修了生数となっていますが、平成26年度では500名に至りませんでした。東日本大震災など、大きな災害が起きてからある程度の期間が経つと、災害救援活動や防災への社会的な関心は相対的に低下していく傾向にあります。

ただ、減少しているだけでなく大きく上昇しているポイントもあります。そのポイントは、今後数十年の防災対策や災害ボランティア活動にも良い影響をもたらすポイントだと考えています。何かというと【修了生数に占める学生(大学生、中高生・専門学校生)の割合】です。

具体的なデータを示すと、平成16年度では33%しかなかった学生の割合が、平成22年度には71%になり、平成26年度においても64%まで上昇しています。グラフでは記載できていませんが、平成27年度・28年度は約70%となっています。災害救援ボランティアや防災に関する講座は様々なものが開講されていますが、これほど顕著に、かつ継続的に大学生が参加し続けているのは災害救援ボランティア推進委員会の講座の特徴です。

 

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表1 講座修了生数に占める学生の割合(黄色マーク)

 

「大学主催」の仕組みが学生の意欲・関心の受け皿に

こうした特徴を支えているのは「大学が主催して講座を開講する仕組み」があるからです。専門的な知識や技能を有する外部団体が、大学が主催する災害救援ボランティア講座に協力し、大学は講座を受講した学生や教職員がともに、平時の防災活動や災害時の協力体制構築をしていく仕組みです。

都内大学での平成16年度の修了生数は、186名中91名が学生(5回開講)でした。平成26年度の修了生数は、297名中227名が学生(12回開講)でした。数値を比較すると修了生数が62.6%増、学生比率は27.5%増、開講数は7回増えています。

なお、最新(平成29年8月末)学生の講座修了生数が多い上位10大学は次のとおりです。10大学の合計人数は2,975名となります。講座は全国の学生が受講しており「セーフティリーダー」の認定を受けた学生がいる大学は約200大学にもなります。学生修了生の総数は4,611名ですので、上位10大学の修了生が全体の64.5%を占めているということなります。

 

 1位 明治大学  598名 ※協定に基づく、千代田区支援事業、大学主催
 2位 専修大学  548名 ※協定に基づく、千代田区支援事業、大学主催
 3位 中央大学  425名 ※大学(学生部)主催
 4位 法政大学  356名 ※協定に基づく、千代田区支援事業、大学主催
 5位 富山大学  346名 ※大学コンソーシアム富山主催による単位互換
 6位 目白大学  203名 ※大学主催
 7位 上智大学  191名 ※協定に基づく、千代田区支援事業、大学主催
 8位 工学院大学 135名 ※大学主催
 9位 立教大学   98名 ※大学ボランティアセンター主催
 10位  聖心女子大学 77名 ※大学総務部が他大学講座へ学生を派遣

 

いずれの大学も、ボランティアセンターや学生生活課等が中心となって、災害救援ボランティア講座を開講したり、受講を支援しています。このようなデータからも「大学が災害救援ボランティア講座を主催」していく仕組みが、多くの学生の参加を促していることが分かります。前述のとおり、振替受講の仕組みもありますので、他大学での講座を含めれば1年間に何度も参加の機会があることになります。

逆に言えば「災害・防災ボランティアに関する講座がない」、あるいは「講座受講を希望する学生を支援する仕組みなどもない」、多数の大学の学生は、どうしても学ぶ機会が限られてしまうということです。

もちろん、ボランティアですので環境に関わらず率先して行動できることが理想的ですが、せっかく学んだことを大学・地域に還元するためには、やはり大学が中心となって取り組むことが重要であると考えられます。 災害救援ボランティア推進委員会では、大学主催の講座や体制づくりについての提案も行っていますので、お気軽にご相談ください。


図1 大学主催による「災害救援ボランティア養成講座」ご提案
(クリックすると新しいウィンドウで拡大します)

 

活動経験に基づく「大学と学生の連携」強化

こうした大学主催の講座開催の仕組みを推し進めている背景には、筆者自身の活動経験があります。 冒頭の別記事でもご紹介していますが、筆者が学生だった2000年前後は、災害ボランティア活動や防災活動は今ほど一般的ではなく、ごく限られた一部の学生・団体が取り組んでいるだけでした。そうした社会的背景の状況で、学生だけで活動に取り組むのは難しい、と感じることがたくさんありました。「もっと大学、教職員の方と連携して活動できたら、いざという時にもスムーズに活動できるはず」という想いが、大学と学生が連携する仕組みづくりにつながっています。

 

Point:行政と大学が連携した災害救援ボランティア育成モデル

「大学と学生の連携」を具体化しているモデルをご紹介します。 平成16年に千代田区は明治大学と「大規模災害時における協力体制に関する基本協定」を締結しました。主な内容は学生ボランティアの育成、地域住民及び帰宅困難者等被災者への一時的な施設の提供、大学施設に収容した被災者への備蓄物資の提供の3点です。

千代田区は明治大学との締結を皮切りに区内の全大学と防災協定を締結しています。 明治大学と法政大学は平成16年、協定に示される学生ボランティア育成として災害救援ボランティア講座を取り入れました。これがきっかけとなって現在、上智大学、専修大学でも導入され、現在の大学主催の講座開催の基盤となる仕組み「千代田モデル」ができました。

千代田モデルでは、大学が施設を提供するだけではなく、学生ボランティアの育成、派遣を努力目標に掲げている。その具体化として大学が災害救援ボランティア講座を主催していること、災害ボランティア団体が講座を支援していること、行政(千代田区)がその取り組みを支援していることに特徴があります。

 

キャプチャ

 

平成17年から富山県では、大学コンソーシアム富山が中心となって富山大学等を会場に県内の大学生を対象とした災害ボランティア育成を行っています。「富山モデル」の特徴は、複数の大学が連携して講座を開講し、共通単位科目として認めている点にあります。どちらのモデルも大学と行政、外部の災害ボランティア組織が協力することにより、災害ボランティア育成の専門性を高めながら継続しています。

 

大学と学生による自発的な活動

一般的に外部団体による講座は、修了後は該当団体での活動や参加を前提としたものが多いのが特徴ですが、筆者が紹介している講座では「大学による、大学・学生・教職員のための」講座を目指しています。明治大学災害救援班専修大学SKV 法政大学チームオレンジ 上智大学SVN 中央大学チーム防災 など、各大学で講座を修了した学生が参加する学内活動も積極的に行われていますので、関心のある学生さんや教職員の方は、各リンクからぜひチェックしてみてください。

 

(参考)首都圏における災害時の活動

平成23年3月11日、東北地方太平洋沖地震の影響により、千代田区内でも多くの帰宅困難者が発生しました。明治大学、法政大学、専修大学、上智大学の学生ボランティア育成に取り組む4大学は区の指示を待つことなく、率先して滞留する学生・教職員と帰宅困難者の支援活動に取り組まれていました。 筆者自身も震災当日から翌日にかけて区内4大学で、帰宅困難者支援活動の情報収集やサポートをさせていただきました。

いずれの大学も大きな混乱なく施設を開放するとともに、学生・教職員が協力して情報提供や毛布等の救援物資を配布されていました。学生が支援活動に協力していた大学もあり、円滑な支援活動の裏側には、平時からの防災協定と協定に基づくボランティア育成、その浸透もあったと考えられます。

また、その後の復興支援活動では災害ボランティア育成を行う大学も被災地へ学生を派遣しています。平成23年、平成24年を中心に、被災地での支援活動を希望する学生に対する事前説明会を開催するなどの取り組みを行っています。

専修大学では平成23年4月2日から5日にかけて、石巻専修大学支援に学生ボランティアを派遣しています。この時期に多くの大学は学生の安全や現地の情報不足を考慮し、安易に被災地へ入らないよう呼びかけていました。しかし、専修大学では災害救援ボランティア講座を修了したメンバーによる学生団体「SKV」を中心とすることで、ボランティアが必要とされる早期段階での被災地派遣が実現しました。また、夏期に行われた石巻支援活動では、SKVメンバーが一般学生のリーダーとなって支援活動に取り組みました。

 

大学による災害ボランティア育成の展望

2017年現在の大学生は、2011年の東日本大震災発生当時、中学生~高校生です。テレビやインターネットで被災地の情報に触れることはあっても、なかなか実際に被災地で活動することができなかった、何かしたくてもどうしたらいいか分からなかった、という方も多いようです。

大学生になって、行動範囲も広がり、様々なことに挑戦できるようになると「災害ボランティア活動」がぐっと身近になります。一方で「いざ災害ボランティアについて学びたい」と思っても、学ぶ機会が限られているのも事実です。2011年以降はいろいろな団体が災害ボランティア講座を開講していますが、なかなか日程が合わなかったり、特定の団体色が強すぎてなかなか個人では参加しづらいというケースもあります。

せっかく興味・関心があっても、教育訓練の機会がなければその意欲を活かすことはできません。 これまでも、そしてこれからも自然災害は相次いで発生し、その様子を見ながら成長する中高生は一定数いると考えられます。大学が「災害支援や防災に関心の高い」大学生の受け皿になるための仕組みづくりが、これからの社会にとって重要であると考えています。

災害はいつ起きてもおかしくない状況であることに変わりはありませんが、今後20年、30年に渡って社会を支えていくことになる学生・若者が、在学中に災害救援ボランティアや防災について学ぶ機会を持つことは、将来的な日本の、地域の防災力向上につながるはずです。

図3 東日本大震災直後に活動した学生も、今は各方面で活躍(撮影:2012年)

 

本稿をもし大学教職員の方がご覧いただいているようでしたら、ぜひ興味・関心のある学生さんと一緒に、災害ボランティアや防災に関する講座を実施していただきたいと思います。もし学生の方がご覧いただいているようでしたら、ボランティアや学生活動の担当部署に相談してみてください。もちろん、お声がけいただければできる限りのご協力をさせていただきます。

 


宮﨑 賢哉 / 災害救援ボランティア推進委員会主任、(一社)防災教育普及協会事務局長
 阪神・淡路大震災以降に被災各地で活動し、2002年にセーフティリーダー認定。学内で学生団体を設立し、災害支援や防災に取り組む。2004年(公財)日本法制学会(災害救援ボランティア推進委員会の運営法人)入社後は、経験を活かして大学での災害救援ボランティア講座や学生支援を担当。教育・福祉、公園指定管理など幅広く活動中。

【終了】音の防災シアター「カンカン塔のみはりばん」

このイベントは終了しました。

平成29年9月9日(土)、東京臨海広域防災公園・(一社)防災教育普及協会主催の防災シアターに協力します。シアターはTOA株式会社・NPO法人子どもとアーティストの出会いが実施しているもので、音をテーマとした防災人形劇です。

幼稚園~小学校中学年を対象としていますが、音をテーマにした防災教材は珍しく、関東圏での上演は貴重な機会となりますので、一般の方や防災関係者の方もお気軽にご来場ください。


そなエリア東京に人形劇がやってくる!!

劇のテーマはズバリ“音”!
災害時に重要なのは情報をいち早く知ること!
警報などの危険をしらせる音について、みんなで楽しく考えてみよう!

【日時】9月9日(土) 1日3回公演
11:00~/13:00~/14:00~
【参加費】無料
【場所】2Fレクチャールーム
【共催】一般社団法人防災教育普及協会
【協力】災害救援ボランティア推進委員会

中央大・一橋大・東大で災害救援ボランティア講座、約80名が修了

2017年8月、中央大学、一橋大学、東京大学地震研究所で『災害救援ボランティア講座』を実施し、大学生を中心に約80名が新たに「セーフティリーダー」として認定されました。

中央大学は在学生・教職員を対象とした講座として、一橋大学・東京大学地震研究所では一般の方も参加する公開講座として実施しました。東京大学地震研究所では同所教授で(一社)防災教育普及協会会長を務める平田直先生による特別講義も行われました。

弊会の講座は災害救援ボランティアの基本、災害と防災対策の基本、災害ボランティア活動時の注意点や総合演習、災害模擬体験と救命技能講習など、座学・演習・実技を含む合計3日間、24時間の講座になります。全ての科目を修了すると弊会より「セーフティリーダー」、東京消防庁より「上級救命技能認定証」が交付(首都圏講座のみ)されます。

参加者は大学生が中心ですが、一部講座には市民の方も参加しています。

 

 

【終了】NHK防災パーク2017ボランティア(募集対象:高校生・大学生等)

このイベントは終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました。

 

大学生向けの防災イベントのボランティア情報をお知らせします。例年、各大学の学生セーフティリーダー(講座修了生)も参加しています。

なお、下記の情報はボランティアの取りまとめをしている『NPO法人コドモ・ワカモノまちing』よりご提供いただき、こちらのページから転載しています。詳細につきましては同法人へお問い合わせください。

NHK防災パーク2017  ボランティア

日本最大級の子どもの防災イベントNHK防災パーク。事前の企画立案から当日イベント運営のボランティア募集です!!

会場 渋谷NHK放送センター
料金 無料イベント
事務局 NPO法人コドモ・ワカモノまちing
主催 【ボランティア】NPO法人コドモ・ワカモノまちing

イベント詳細

子どもたちに楽しく防災を伝える日本最大級の子どもの防災イベント「NHK防災パーク2017」。3.11がもたらした危機感や当事者意識が薄れる一方、九州や各地に「被災地」が続出している今、もう一度、真剣に防災と向き合うきっかけを人々に届けたい!という本気の思いを引っさげて今年も頑張ります!!ボランティアリーダーと、ボランティアを大大募集です!!お友達をじゃんじゃんお誘い合わせの上、みんなで一緒に「この夏、やりきった!」と感じられるくらいの時間を共に過ごしましょう!!

 

【ボランティアリーダー(以下VL)(募集10名)】

まちingスタッフと共に事前からイベント全体を運営していきます。1万5千人の来場者の人たちが楽しみながら防災力が身につく企画づくりから、総勢70名のボランティアさんたちが楽しみながらがんばれる仕組みづくりまで、とにかく防災パークに関わるすべての人のハッピーを紡いでいきましょう!!

 

【ボランティア(募集70名/日)】

各コーナーごとに4チームに分かれてイベント運営を行います。すべての企画は、担当のボランティアさんの個性や感性が加味されてはじめて成り立ちます。小さな子どもから大人まで楽しく体験できるよう盛り上げていきましょう!!

 

<NHK防災パーク概要>

【日程】8/26(土)、27(日)

【場所】渋谷NHK放送センター特設会場(NHK放送センター内)

NHK防災パーク2016公式HP https://www.nhk-p.co.jp/event/detail.php?id=630/

 

<事前スケジュール>

★全員集合!ボランティアミーティング(原則、全員参加*必須*)

8/19(土)13:00-17:00(説明会+研修)

場所:都内

 

★友だち増やそう!ボランティア大交流会 (参加自由)

8/19(土)17:00-19:00

場所:都内

 

★すべりこみ!説明会予備日(19日にやむを得ず欠席の方向け)

8/25(金)12:00-13:00

場所:都内

 

★ここが肝心!準備+設営

8/25(金)13:30-17:00

【場所】渋谷NHK放送センター特設会場

 

*8/27イベント終了後に打ち上げを行います。出欠は改めてお聞きします。そして、VL希望の方は、上記にプラスして、下記スケジュールもあります。一緒に燃えましょう!!

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★VLミーティング 8/4(土)10:00-15:00

場所:都内

 

★VL合宿2泊3日 8/20(日)10:00-22(火)15:00(参加必須)

場所:藤野のまちingハウス(新宿から電車で約1時間、神奈川県相模原市緑区牧野)

(里山の大自然とマクロビごはん付き♪ 食費・宿泊費無料です)

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<NHK防災パークとは>

NHKが毎年開催している、防災について楽しみながら学ぶイベントです。当日は白バイから消防車、梯子車までが集結し、約1万5000人が参加する日本最大級の子どもの防災イベントです!地元の警察署、消防署の方々や日本赤十字社の方々と共に企画を練り、総勢約100名のボランティアさんたちと共に、16の体験・ワークショップゾーンの運営に当たります。自分を守る地震だんごむし競争、起震車やけむりハウス体験、子どもを守る抱っこ・おんぶ術、防災サバイバル体験など、単なる学びだけじゃないワクワク感満載の企画が勢揃いします!!

 

<交通費>

1日あたり1,000円支給

・19日(土)説明会+研修、25日(金)準備+設営、26日・27日当日のみ対象

・VLミーティング、VL合宿時は、定期券分を差し引いた実費を支給

 

<申込>

対象:18才以上40才未満

・高校生は部活や学校単位でのみ参加可能です。担当教員の方から当事務局までお問い合わせ下さい

・先着順

・締め切り VL(8/2水)、ボランティア(8/18金)


開催場所

渋谷NHK放送センター


お申込み

http://www.kokuchpro.com/event/9403f621378cd3cefb584dda9f38c179/

都内大学で『被災』疑似体験ワークを実施、他者理解のきっかけに

成蹊大学が実施するフレッシャーズ講座の一コマ、ボランティア活動支援センターの担当部分を、昨年度に引き続き担当させていただきました。フレッシャーズ講座については こちら[外部リンク]をご覧ください。第13回目、講座終盤となる今回のテーマは『災害と他者理解』ということで、被災地や被災された方とのコミュニケーションのあり方を通じて考えてもらいました。

実際に被災した当時中学生の言葉を読み解き、自分なりにその理由を考えるワークや、みえ防災市民会議が公開している 『被災』疑似体験ワーク(SaTa-Sen)[外部リンク]を用いたワークを実施し「被災された方の気持ちを考えるうえで、大切なポイントは何か」という問いかけについて考えてもらいました。

疑似体験ワークでは被災の状況を具体的にイメージしてもらうため、講座では予め被災経験があるなどで配慮が必要な学生がいれば個別に対応するなど、学内の関係部署と連携をとりながら準備し、実施しました。

(担当:宮崎)

警視庁が初の学生向け宿泊防災イベント、企画運営に協力

 

概要

警視庁警備部災害対策課・東京臨海広域防災公園は、2017年6月17日(土)から一泊二日で、大学生の災害ボランティア育成を目的とした宿泊防災イベント『そなエリア東京大学一泊サバイバル体験』を開催し都内各大学から男女19名の学生が参加しました。弊会の首都圏講座(都内の大学を中心に開催する災害救援ボランティア講座)を担当する宮崎事務局員がイベントの企画・運営に協力しました。イベントの詳細は2017年5月8日時点の記事 こちら をご覧ください。

 

発災~大学での滞留

冒頭に主催者である警視庁から趣旨説明があり、大学生が地域の防災活動や災害支援活動にとって力になること、積極的に考え行動して欲しいことなどを参加者に伝えました。参加者はその後「映画館で大地震に見舞われた、"そなエリア東京大学"の学生」という想定で、そなエリア東京の体験施設を使用して避難や、傷病者の避難支援、災害情報収集などを行いました。大学が開放している帰宅困難者避難スペースを想定した会議室に移動し、大学教職員役の宮崎事務局員から帰宅困難滞留時の注意点について説明がありました。

 

帰宅困難時の注意点確認・チームビルディング

次いで「大学の防災訓練指導に来ていた」想定の警視庁警備部災害対策課特殊救助隊の隊員から、被災地支援活動についての体験や活動上の注意点、傷病者の搬送法や応急救助の方法について指導を受けました。特殊救助隊の隊員からは「活動中の隊員はどうしても目の前の作業に集中しなければならず、周りが見えなくなることもある。安全管理を担当する隊員が付くことが重要」といったお話もいただきました。

特殊救助隊員の説明を受けた後、参加学生は4つのチームに分かれ「持ち物・知識・経験」や「72時間の大学滞留で必要なもの・こと」、「配慮が必要な方にできる支援」などを話し合いました。

 

「自ら考え行動する」、トイレ・食事・寝床づくり

以降のプログラムは、手順や時間配分など全て各チームのリーダーの判断により行われました。まず、使用できるスペースを確認して「どこを、どのように使うか」を全員で話し合って決めた後、大学の備蓄倉庫を想定した倉庫から段ボール箱や毛布、非常食や飲料水などを全員で協力して取り出しました。人数などを考慮してトイレ班・食事班・寝床班に分かれ、それぞれが作業を行いました。

夜には当日取材に来ていたテレビ局のニュースでイベントが紹介されることを知り、テレビの前に参加者が集まるようすも見られました。自分たちの姿がテレビに映ると「おおっ!」という歓声があがり、拍手が起こりました。同行していたメディア関係者からは「東日本大震災後の避難所では、スポーツイベントの番組に避難者が釘付けになって応援しているのを見て、スポーツの力はすごいと感じました。被災映像ばかりでは疲れてしまいますから、こういう場面も大事ですね」といったお話もありました。

 

 

深夜に地震・火災発生、要配慮者の避難支援

停電を想定した午前0時の消灯から約2時間後、警視庁による緊急放送で地震と火災発生のアナウンスが行われ、参加学生はすぐに出入り口付近まで避難しました。また、その際は一緒に就寝していた要配慮者(聴覚障害者)役の警視庁職員の避難誘導を支援しました。

  

朝食と清掃、行動計画の検討

リーダーを中心に起床時間を6時とし、参加学生は朝食づくりや使用した資機材の撤収、清掃などを行いました。午前8時からは今回想定する地震に関する被害情報や、警視庁からの交通情報、会場周辺のハザードマップなどを元にチーム毎に「もし実際に被災しているとしたら、今日は何をして過ごすか」をテーマに行動計画を検討しました。

  

災害情報の収集・伝達訓練

翌朝9時からは、「そなエリア東京大学」周辺で起きている様々な課題の解決を、無線機を用いた災害情報収集伝達によって支援するという訓練を行いました。各チームに警視庁職員が付き、災害情報が記載されたカードをやりとりする『災害情報収集・伝達とコミュニケーション演習-DICE(ダイス)-』を用いて、情報収集・伝達や適切なコミュニケーション、無線機の使い方などを学びました。

  

まとめ

訓練終了後、参加した学生全員から一言ずつ感想を述べてもらいました。リーダーを経験した学生からは「流れでリーダーになっていたが、自分ひとりではどうすることもできなかった。周りのみんなが支えてくれたり、自分たちで積極的に行動してくれたので、やり遂げることができた」といった感想がありました。警視庁からは「警視庁としても初めての訓練なので不安もあったが、学生の皆さんがこんなに大勢参加してくれて、また指示を待つことなく自ら考え行動する姿を見て、とても嬉しい。ぜひ今後とも皆さんとはつながっていきたい。」といったお話をいただきました。

 

明治大学で学生向けに発災対応型演習、安全管理を学ぶ

明治大学駿河台ボランティアセンター主催『災害救援ボランティア講座』の一科目「災害時のリーダーシップとチームビルディング」で、大学生が大学で被災した際の対応演習を実施しました。同内容は、2017年6月17日~18日にかけて警視庁警備部災害対策課と実施する訓練内容の一部を、座学演習にアレンジしたものです。

実際に大学内で被災したことを想定し、以下のような流れでグループディスカッションを行いました。

◇ 被害想定を読み解き、現状を整理
◇ 自分の持ち物や知識経験を確認
◇ 6人以下のチーム編成とリーダー決め
◇ チーム内での情報共有
◇ 長期滞在を想定した活動環境整備
◇ 危険を伴う救助活動への対応
◇ トラブル防止のルール検討
◇ 体調不良・ケガ人発生時の対応 など

ディスカッション後には全ての設問に対して、実際に各被災地や2011年3月11日と12日に千代田区内の4つの大学を巡回したスタッフの経験を踏まえて、解説や行動の要点などを紹介しました。

防災ミニ講座に上級講座第19期「地域における防災教育の実践」全文掲載

『防災ミニ講座』に上級第19期講座・地域連携プログラム③「地域における防災教育の実践」で使用したテキスト全文を掲載しました。

◯防災ミニ講座第30回「地域における防災教育の実践」

http://www.saigai.or.jp/info/2017/0606163330.html

跡見学園女子大学「防災論」で応急手当の実技指導

弊会委員長の澤野が講師を務める跡見学園女子大学「防災論」において、弊会スタッフが三角巾を用いた応急処置と毛布を使った搬送法の実技指導を行いました。澤野委員長より「知識だけでなく、実際に体を動かし、行動できることが重要である」旨の説明があった後、ペアに別れて三角巾を使った応急処置を体験してもらいました。

受講生からは「簡単そうに見えて、実際にやってみると難しい」、「しっかり締めていくにはかなり力を入れないといけないことが分かった」、「何かあったときに声をかけられるようになると思う」といった感想がありました。

(写真はイメージです)

【終了】ワカモノ防災勉強会&異大学・異業種交流(5/20)

このイベントは終了しました。

弊会が協力するイベントのご紹介です。


ワカモノ防災勉強会  &  異大学・異業種 交流

主に10代後半~20代のワカモノが交流をしながら、自分と子どもの命を守る防災の勉強会を開催します

日時 2017年5月20日(土) 13:30〜16:30
会場 ユニコムプラザ さがみはら
住所 神奈川県相模原市相模大野3丁目3番2号 bono相模大野サウスモール3階    地図
料金制度 無料イベント
事務局 NPO法人コドモ・ワカモノまちing 
主催グループ NPO法人コドモ・ワカモノまちing

 

★イベントチラシはこちらをクリックしてダウンロード→170520_防災研修チラシ[PDF]

新入生大歓迎!活動PR大歓迎!!他大学の友達つくろう!!!
自分と子どもの命を守る防災を学ぼう!1人暮らし大助かりの非常食の無料配布もあるよ~。

対象:主に10代後半~20代のワカモノ(学生でなくても参加可)
*特に、保育士や教師、プレイワーカー等を目指す方には参加してほしいです!!

参加費:無料 

内容:
①異大学・異業種のワカモノ交流会(前半20分、後半30分)
いろいろな防災&コミュニケーションゲームをして友達を増やそう!!今やっている活動や将来の夢を語り、一緒に活動する仲間を見つけよう!

②ワカモノ防災勉強会(約2時間)
自分と子どもの命を守るために防災を学ぼう!お金をかけずに、続けることができる楽しい防災活動を考えよう!
★座 学:東北に6年間通い続け、見聞きした3.11体験談やエピソード、震災発生時~避難時、避難所生活期の様子や守り方、備えや命を守るポイントを時系列でレクチャー。身近な危険&役立つポイントなども紹介。

★防災ダイアローグ(対話):3.11体験談などの具体的なシチュエーションを想定したジャッジゲームや対話、非常時の混乱状況を疑似体験。自分自身の考察を深める力、自分とは異なる判断を多様に受け止め、第三の答えを見つける力を養う。

★行事×防災ワークショップ すぐに実践できる防災ワークショップの事例紹介と行事×防災の開発(運動会防災、遠足防災、花見防災、ハロウィン防災など)

講師・コーディネーター:NPO法人コドモ・ワカモノまちing 代表 星野 諭(プレイワーカー/一級建築士/地域コーディネーター)中越地震や東日本大震災を機に防災に力を入れる。東京都と連携した防災教育やNHK防災パークの企画運営、幼保・小中高の防災授業や児童館の防災講座、イベント、研修など全国各地で活動。また、3.11震災復興支援活動では、石巻市や外あそびが制限されている福島などを中心に、プレイワーカー研修や遊び場づくり、地域イベントや防災キャンプなどを実践している。

主催:NPO法人コドモ・ワカモノまちing  
特別協賛:中外製薬株式会社 
後援:相模原市
協力:災害救援ボランティア推進委員会、(一社)防災教育普及協会