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チリ大地震、国際救援本格化・津波対策には課題も (第2報)

2月27日にチリ中部を震源としたM8.8の地震被害は、3月に入り被害の全容が明らかになってきた。同国政府の発表によると、2日の時点で確認された死者は796人に達し、特に震源に近いマウレ州、ビオビオ州の被害が深刻となっている。また、中部沿岸地域が約200kmにわたり最大12mもの津波で甚大な被害を受けた。市街地では略奪が横行する等治安が悪化しているため、政府は外出禁止令や軍隊を動員して事態の鎮静化に努めている。
一方、この地震によって太平洋側全域に津波警報・注意報が発令された国内では、津波によってカキ等の養殖業に被害が出た。また、避難者が第一波到達後に帰宅を始め、その後に最大波が観測された事態も明らかとなり、避難の在り方に課題を残す形となった。